線形代数 · 第25回 · 動画2 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 1 の原始 乗根 | は となる最小の指数 | |
| フーリエ行列の成分 | 添字は | |
| エルミート内積 | 先に共役をとってから掛ける | |
| フーリエ行列の逆行列 | 共役転置を 倍したもの |
のべき乗は、単位円上に等間隔に並ぶ 個の点に乗ります。
💡 を掛けるたびに だけ回転し、 回で に戻ります。この巡回的な対称性が を満たしています。
どの成分 も のべき乗で、0 行目と 0 列目はすべて 1 です。
の異なる列は直交し、内積は です。列とそれ自身の内積は になります。
💡 異なる列どうしは打ち消し合って に、同じ列どうしは になります。だから で、 です。
問1
を 1 の原始 4 乗根とします。 はいくつですか。
✅ 正解です! です。
❌ 惜しい! 指数を、まず 4 で割った余りに置き換えましょう。 だからです。
解答:
なので、指数を 4 で割った余りに置き換えられます。
フーリエ行列の成分は、まさにこうして埋めていきます。 のどんなべき乗も、 または のどれかに直せます。
問2
列の番号を 0 から数えて、 の列 1 と列 3 を考えます。
と です。
エルミート内積 を使うと、 はいくつですか。
✅ 正解です! の異なる列は、エルミート内積について直交します。
❌ 惜しい! 共役をとるステップを飛ばしたのかもしれません。エルミート内積では、1つ目のベクトルの共役をとります。
❌ 惜しい! まず の共役をとり、それから成分ごとに掛けて足しましょう。
解答:
まず の共役をとります:。
次に、 と成分ごとに掛けて足します。
エルミート内積について、これらの列は直交しています。これが の鍵となる事実です。
問3
正しいか誤りか: のフーリエ行列 について、行列 は (単位行列の4倍)に等しい。
✅ 正解です! まさにこのために、 となるのです。
❌ 惜しい! 各列の長さの二乗は 4 で、異なる列は直交しているので、 は対角線に 4 が並ぶ対角行列です。
❌ 惜しい! もう一度考えてみましょう。上のヒントが役に立ちます。
解答:
成分 は、 の列 と列 のエルミート内積です。
したがって で、4 で割ると次のようになります。
問4
一般の フーリエ行列 について、 はどれですか。
✅ 正解です! なので、逆行列は です。
❌ 惜しい!倍率が抜けています。 各列の長さの二乗は 1 ではなく なので、 の係数が必要です。
❌ 惜しい! 鍵となる関係式は です。これを について解きましょう。
解答:
の列はエルミート内積について互いに直交し、どの列も長さの二乗は です( となる成分が 個あるからです)。
したがって、
逆離散フーリエ変換が、順方向の離散フーリエ変換と本質的に同じなのはこのためです。共役をとって で割るだけで、ガウスの消去法はいりません。この同じ直交性が、高速フーリエ変換(FFT)や JPEG の画像圧縮、偏微分方程式の数値解法を支えています。
正解数:0 / 4