線形代数 · 第29回 · 動画2 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 基底による展開 | どのベクトルも、基底ベクトルの一次結合としてただ一通りに書ける | |
| 基底のトリック | 線形性によって、展開式がそのまま を通り抜ける | |
| 線形性 | 加法性 + 斉次性 | |
| の行列 | 列は基底ベクトルの像 |
ベクトルは です。水平方向と垂直方向の基底の部品を、矢印の先端と根元をつないで足し合わせたものです。
90° の回転 では、出力 が、回転した基底に同じ係数を掛けることで組み立て直されます。
入力空間
出力空間 — T を作用させる
同じ矢印を二つの辞書で書きます。標準基底 と、斜めの基底 です。
標準基底 {e₁, e₂}
基底 {v₁, v₂}
問1
上の線形変換 が 、 を満たしています。
基底のトリックを使うと、 に対する は何ですか。
✅ 正解です! の係数と基底ベクトルの像を組み合わせて使えました。
❌ 惜しい! を思い出しましょう。ここで は の座標です。
解答:
を標準基底で分解します。 です。
基底のトリックを当てはめます。
問2
線形変換 について、 の標準行列が
であるとします。 の列は何を表していますか。
✅ 正解です! 行列とは、基底ベクトルの送り先の記録そのものです。
❌ 惜しい! 標語を思い出しましょう。「行列 = 基底の行き先」です。
解答:
行列とは、基底ベクトルがどこへ移るかを記録した表にすぎません。 の1列目は 、2列目は です。
この行列では、
行列の中身はこれで全部です。基底の行き先がわかれば、ほかのどのベクトルについても、基底のトリックで が決まります。
問3
正しいか誤りか: 座標 はベクトルに固有の性質であり、どの基底を使ってもそのベクトルを表す。
✅ 正解です! 座標は、選んだ基底という通貨で書かれた請求書です。
❌ 惜しい! 可視化3を思い出しましょう。同じ矢印に、二通りの異なる座標表示がありました。
解答:
誤りです。座標はベクトルに固有のものではありません。選んだ基底によって決まります。
ベクトルを と書くときは、黙って標準基底を前提にしており、 という意味です。、 のような別の基底に切り替えると、同じ矢印に別の座標、つまり が割り当てられます。
矢印そのものは幾何学的な対象で、空間の中の長さと向きです。数のほうは、選んだ言葉で書かれた帳簿にすぎません。
問4
上の線形変換 が、、 と送ります。
を幾何学的に最もよく表しているのはどれですか。また、 に対する は何ですか。
✅ 正解です! と がわかれば、すべてがわかります。2本目の基底ベクトルがゼロに送られるので、 成分は消えてしまいます。
❌ 惜しい! 基底のトリックを使いましょう。 です。 が零ベクトルだと、どうなるでしょうか。
解答:
基底のトリックを当てはめます。 に対して、
成分は消え、 成分はそのまま残ります。これはまさに x 軸への射影です。対応する行列は
で、その列は と です。
正解数:0 / 4