線形代数 · 第5回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 普遍的な分解 | どんな正則行列にも使える | |
| 置換行列の逆行列 | 置換行列はすべて直交行列である | |
| 個の置換行列 | 個数の公式 | 置換行列の個数 |
| のときの | 特別な場合 | 消去法で行の入れ替えが要らない |
置換行列は の行を並べ替えます。最初のピボットの位置に 0 でない成分が来る並べ方は、その一部だけです。
💡 チャレンジ:6通りの並べ方のうち、有効な最初のピボットが得られるのは4つです。得られない2つはどれで、それはなぜでしょうか。
ピボットが 0 だと消去法は止まります。行の入れ替え で再開でき、 がその全過程を記録します。
💡 実際には、 が前もってわかっているわけではありません。消去法がピボット 0 で止まったときに、はじめて入れ替えが必要だとわかります。
置換を施してから、その転置を施すと、どの行も元の位置に戻ります。だから です。
💡 は、 の列が正規直交であることを表しています。置換行列は、どんなサイズでもすべて直交行列です。
問1 · 置換行列の個数
の置換行列はいくつありますか。
✅ 正解です! 4×4 の置換行列は 4! = 24 個あります。
❌ 惜しい! 個数は n!(n の階乗)です。n = 4 のときは、4 × 3 × 2 × 1 を計算しましょう。
解答
の置換行列の個数は (n の階乗)です。
のとき:
置換行列の1つ1つが、4つの行の並べ方の1通りに対応します。1行目は4か所のどこにでも置け、2行目は残りの3か所のどこか、というように続きます。
問2 · A = LU で足りるのはどんなときか
正しいか誤りか:分解 (置換行列 なし)は、どんな正則行列にも使える。
✅ 正解です! A = LU が使えるのは、行の入れ替えが要らないときだけです。普遍的な分解は PA = LU です。
❌ 惜しい! 消去法でピボットが 0 になったらどうなるか考えてみましょう。それでも A = LU は使えるでしょうか。
解答
誤りです。 が使えるのは、消去法で行の入れ替えが要らないとき、つまり行を並べ替えなくても、消去の途中で現れるピボットがすべて 0 でないときだけです。
ピボットが 0(または 0 に近い値)になったら、行を入れ替えなければなりません。置換行列 がその入れ替えを記録し、普遍的な分解 が得られます。
は、 で (単位行列)となる特別な場合です。
問3 · 置換行列を見分ける
のピボット 0 を直すために、1行目と2行目を入れ替えます。
この入れ替えを表す正しい置換行列 はどれですか。
✅ 正解です! 単位行列の1行目と2行目を入れ替えると、この P になります。
❌ 惜しい! P をつくるには、必要な行の入れ替えを単位行列に施します。入れ替えるのは1行目と2行目です。
解答
1行目と2行目を入れ替えるには、同じ入れ替えを単位行列に施します:
問4 · 乗数を計算する
行を入れ替えた後は です。
最初の消去のステップ で、乗数 はいくつで、3行目は何になりますか。
✅ 正解です! 乗数は 2 で、3行目は [0, 3, 7] になります。
❌ 惜しい! 乗数 =(消したい成分)/(ピボット)= 2/1 = 2 です。3行目から1行目の2倍を引きましょう。
解答
乗数は、消したい成分をピボットで割ったものです:
次に を計算します:
乗数 は、 の の位置に記録されます。
正解数:0 / 4