線形代数 · 第5回 · 動画2 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 転置の定義 | 行と列の添字を入れ替える | |
| 逆順の規則 | 積の転置は順番が逆になる | |
| 二回転置する性質 | 二回転置すると、もとの行列に戻る | |
| 対称性の判定 | 自分自身の転置に等しい行列 |
転置は各成分 を位置 に移します。 の行はどれも の列になります。
にどんな数を入れても、積 は対称になります。対角線をはさんで向かい合う成分が、いつも一致するのです。
💡 必ず成り立つ理由: なので、この積は自分自身の転置に等しくなります。
と はどちらも対称ですが、そのサイズは の列の数と行の数で決まります。
💡 対角成分は二乗の和なので、決して負になりません。
問1
のとき、 の 成分はいくつですか。
復習:
✅ 正解です! R^T の (1,3) 成分は R の (3,1) 成分に等しく、その値は 4 です。
❌ 惜しい! (R^T)ᵢⱼ を求めるには、Rⱼᵢ を見ます。行と列の添字を入れ替えるのです。
解答
求めるのは の 成分、つまり1行目・3列目の成分です。
転置の定義より:
を見ると、3行目・1列目の成分は 4 です。
問2
は何に等しいですか。
✅ 正解です! 逆順の規則で順番が逆になります:(AB)^T = B^T A^T。
❌ 惜しい! 靴下と靴の規則を思い出しましょう。積を転置すると、順番が逆になります。
解答
逆順の規則は次のとおりです:
順番が逆になります! 靴下と靴のたとえで考えてみましょう:
よくある間違い: と書くと、順番が同じままです。これは誤りです!
問3
正しいか誤りか: が 行列なら、 は 行列である。
✅ 正解です! R^T R は 3×3 ではなく 2×2 です。積 (2×3)(3×2) の結果は 2×2 になります。
❌ 惜しい! R が 3×2 なら、R^T は 2×3 です。サイズを組み合わせると (2×3)(3×2) = ?
解答:誤り
が なら、 は です。
内側のサイズ(3 と 3)が一致するので掛け算ができ、外側のサイズ(2 と 2)が結果のサイズになります。
になるのは のほうです:
問4
のとき、 の 成分はいくつですか。
ヒント: は、 の1列目と の2列目の内積です。
✅ 正解です! 1·3 + 2·3 + 4·1 = 3 + 6 + 4 = 13 です。対称性から、(2,1) 成分も 13 になります!
❌ 惜しい! 1列目 = (1, 2, 4) と2列目 = (3, 3, 1) の内積を取ります。対応する成分どうしを掛けて、すべてたし合わせましょう。
解答
=( の1行目)( の2列目)
の1行目 = の1列目 =
の2列目 =
これは とも等しくなります。まさに対称性のはたらきです!
正解数:0 / 4