線形代数 · 第6回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 性質 | 条件 | 意味 |
|---|---|---|
| 加法について閉じている | 和が集合の中にとどまる | |
| スカラー倍について閉じている | スカラー倍したベクトルが集合の中にとどまる | |
| まとめた形(一次結合) | 一次結合がすべて の中にとどまる | |
| 零ベクトルのテスト | どの部分空間も必ず原点を含む |
原点を通る直線は部分空間です。その上のベクトルの一次結合 が、直線の外に出ることはあるでしょうか。
💡 どの も直線の上にとどまるので、この直線はまさにその上のベクトルが張る空間です。そして、この「閉じている」ことこそが、直線を部分空間にしています。
部分空間は必ず を含みます。 が原点を通るのは、切片 がいくつのときでしょうか。
💡 とおくと となるので、どの部分空間も必ず原点を含みます。原点を含まない集合は、その時点で部分空間ではないとわかります。
原点を通る直線は、どれも部分空間です。では、和 は2本の直線の和集合の中にとどまるでしょうか。
💡 和集合は閉じていませんが、2つの部分空間の共通部分は必ず部分空間です。ここでは、2本の直線は でしか交わりません。
問1
次の集合のうち、 の部分空間ではないものはどれですか。
✅ 正解です! 平面 は零ベクトル を含まないので、部分空間にはなりえません。
❌ 惜しい! ヒント:零ベクトル を含まない集合はどれでしょうか。
解答:
平面 は零ベクトルを含まないので、部分空間ではありません。
残りの3つの集合は、どれも を含み、加法とスカラー倍について閉じています:
問2
正しいか誤りか: の2つの部分空間の和集合は、つねに の部分空間である。
✅ 正解です! 2つの部分空間の和集合は、一般には加法について閉じていません。
❌ 惜しい! 平面のベクトルと 軸のベクトルを足すと、和はどこに来るでしょうか。
解答:誤り
反例: の中で、 = 平面、 = 軸とします。
どちらも部分空間です。では、和集合 を考えます:
は に入るでしょうか。入りません。 です。 は に入るでしょうか。入りません。 です。
和は なので、和集合は加法について閉じておらず、したがって部分空間ではありません。
問3
集合 を考えます。 は の部分空間でしょうか。
✅ 正解です! 方程式 は原点を通る平面を表し、部分空間の3つのチェックをすべて通ります。
❌ 惜しい! 確かめてみましょう。 は を満たすでしょうか。成分の和が 0 のベクトルを2つ足すと、結果の成分の和も 0 になるでしょうか。
解答:はい。原点を通る平面です。
零ベクトルのテスト:: ✓
加法について閉じている: かつ である と を取ります。
スカラー倍について閉じている: に対して:
幾何的には、 は の中の原点を通る平面で、2次元の部分空間です。
問4
と がどちらも の部分空間であるとき、次のうちつねに正しいものはどれですか。
✅ 正解です! どんな2つの部分空間でも、その共通部分は必ず部分空間です。これは線形代数の基本的な定理です。
❌ 惜しい! 思い出しましょう。どの部分空間も零ベクトルを含むので、 は少なくとも を必ず含みます。空集合になることはありません!
❌ 惜しい! 動画を思い出しましょう。和集合は一般にはうまくいきませんが、共通部分はつねに部分空間の性質を保ちます。
解答: はつねに部分空間です。
証明の概略
とします。すると:
スカラー倍についても同じ論法が使えます。 かつ なので、 ✓
ほかの選択肢が誤りである理由
| 選択肢 | 誤りである理由 |
|---|---|
| は部分空間である | 反例: 平面 軸は加法について閉じていない |
| 一般には成り立たない(例: 平面 ∪ 軸 ≠ 平面 ∩ 軸) | |
| は空集合である | どちらの部分空間も を含むので 。空集合になることはない! |
正解数:0 / 4